作品紹介 会社蘇生／新潮文庫 オーナー会社、巨大商社の独裁経営が引き起こした戦後3番目の倒産の危機を乗り越えられるか？ この巨大老舗商社の小川社長はカメラ事業の海外展開で赤字を抱え、良好な他事業も影響を受ける。輸出、海外部門に多額の資金をつぎ込んだ為、引くに引けない。おまけに、伝統ある商社故、プライドも引き際を見失わせる。 ついに会社更生法の適用を受けるべく、更生申し立てを行うまでに追い込まれた。 東京地裁の判事の千葉は、弁護士の宮野を保全管理人として指名し、宮野弁護士はこれを受ける。 勝負は、如何に優良なスポンサーをを得るかが鍵。潰れそうな会社の優良事業を虎視眈々と狙う外資の抜け目なさ。公から交渉事情を遮蔽するのに日夜東奔西走する宮野弁護士。 会社更生法の適用を受け、会社を蘇生できるか？