作品紹介 真理のひびき＜天風哲人　新箴言注釈＞／講談社文庫、をご紹介致します。 この箴言（戒めの言葉）は、天風先生が、価値ある人生建築に必要とする日々の心得について書かれたものです。 非常にわかりやすく、丁寧に諭すように書かれていますので臨場感があります。 直接先生を前にして教えを受けている錯覚に陥るのは、まっちゃんだけでしょうか？ 三十一の箴言が記載されています。 詳細はお読み頂くとして、要点を引用させて頂きます。 １．人生の出来事に対応するその精神態度が積極か消極かで其結果の良否が裁然と決定される。 　＊心は、人間のいのちの活きるために使う生命用具。よって絶対にこれに使われるべきものでない。要は、まっちゃん風に表現すると、健やかなるときも、また、病めるときも、いかなる時も、精神態度を積極的に保つように日々訓練する必要がある、ということ。 ２．価値ある人生に活きるには、まず自分の本質の尊さを正しく自覚することが必要である。 ＊霊性の満足（清く尊い人間の本質的な心の満足）を目標にすべき。 本能、感覚、感情、理性を超えた生活目標、すなわち自己の存在が人の世の為になるということを目標とする生活をおくることが大切。この生活には、消極的な態度が入り込まないので非常に楽な生き方であることを認識しておくこと。 ３．新人たらん者は、心に心して心鏡の払拭を怠るべからず、心は生命確保の根本義なるが故である。 ＊心には、生命確保の根本的作用を行っているという事実が厳存している。故に、心の状態が向下的になると、必然的な結果として全体生命の存在状態が、極めて力弱い状態になる。 よって、観念要素の更改法、積極観念の養成法、神経反射の調整法、さらには安定打座密法で心鏡の払拭を行うこと。 工事中 ３．心に心して心鏡の払拭を怠るべからず、心は生命確保の根本義なるが故